メトロポリタンミュージアム
こんにちは。
南浦和店の濱です。
夏休み前ではありますが、少し冒険をしてまいりました。
いわゆる、「ルーツを探る旅」でございます。
その名も、大谷資料館 (宇都宮市大谷町)
え? メトロポリタン美術館じゃないのかって?
いけますか!そんなところ(怒)
タイトルはフィーリングですよ、フィーリング
気を取り直しまして…
このあたりでもよく塀などに使われているアレですね。
そう、「大谷石」のルーツを探ってきました!
こんな崖からもほじくってたんですね〜
こんな感じで…
さて、中に入るとこんな地下へと続く階段を下っていきますと、
どんどん空気が冷えていくのがわかります。
それもそのはず…外気は30℃を超える真夏日したが、
ここは何と12℃!
まさしく天然のクーラーです。
大空洞が奥までずっと続いております。
トムじいさんでも出てきそうな感じですね。
「聞こえるかのう…石達の声が」
すごい天井の高さです。
クライマーの血が騒ぎますね。
そして、ステージに立つと
エンターティナーとしての血が…
ところどころイルミネーションでライトアップされています。
オブジェなんかの展示もあって、演出にも十分楽しめます。
何とこのスポットは昔からTVのロケや映画、音楽PVなど…
とてもたくさんの撮影に使われてきた場所です。
あ、これ ここだったの!? なんてものがたくさんありました。
坑道内には立ち入り禁止区域が多数あります。
いったいこの奥はどうなっているんでしょうか。
え?こんなに穴だらけで崩れないかって?
なんでも、柱を残して掘るようにしているため、
マンションの構造と同じようにちゃんと支えられているんだとか。
なので、天井はドーム型ではなく平天井です。
(でもその昔、一部住宅地が陥没した事があるそうです。怖っ)
大谷石の運搬に使っていたトラック
う〜ん、昭和を感じますね。
昔は全て手作業だったため、
人の手で切りだして、加工して、背中に背負って運び出したそうです。
大変な手間と労力があったわけですね。
<おまけ1>
さて、大谷資料館すぐそばのこちら
大谷平和観音
戦後の建造物なので、歴史はあまりありません。
そしてこちらが、大谷観音(大谷磨崖仏)のまつられている御堂です。
上の大谷平和観音はまさかのフェイクなのです!
皆様、要注意です!
大谷観音とは通常、こちらを差します。
写真NGとの事なので御案内出来ませんが、
千手観音がまつられておりました。
国の重要文化財にもしてされています。
なんでも日本最古の石仏だそうです。
御堂は天然にできた大谷石の壁面に彫り込まれた観音様を
囲むように建てられており、平安時代〜鎌倉時代の彫刻物だと推定されています。
こちらの彫刻家は不明ではありますが、シルクロードにも
似たような彫刻物があり、そこがルーツだと推測されているそうです。
<おまけ2>
移動する事20分
こちらは同じく宇都宮市内にある「長岡百穴古墳」
7世紀前期頃のものだそうで、計52基の穴が開いております。
古墳というくらいですから、誰かのお墓だったんでしょうか?
一説によると、家族の墓という事みたいですが、
今となっては、わからないですね。
誰がどんな目的で掘ったのか…
まさに歴史ミステリーです!
観光名所だったので、ついでに寄ってみました。
そして、お約束の餃子をたらふく食べて、帰るのでありました。
最後に…
リフォームで外構工事を行う際に、よく大谷石に出会う事があります。
今は人工的に成形した化粧ブロックが主流にたっていますので、
正直なところ「古臭いデザインだよなぁ」なんて思っていました。
でも、ルーツを知って初めて大谷石の価値が大変良くわかりました。
人工物にはない、天然の輝きがそこにはたくさん詰まっているようです。
そんな大谷石、古い住宅を見渡すと結構使っている事が多いです。
塀や門柱、敷石はもちろん、基礎、外壁材に使われている事もあります。
いまでは貴重な大谷石ですが、薄い石板を壁に貼ったり、床に敷いたり、
リフォームで取り入れることで、お洒落でオリジナリティ溢れる空間を演出する事ができます。
是非、検討してみてはいかがでしょうか(^^♪
- 2016.07.26 Tuesday
- 13:42